G.B.Times 4月号 No.6

Hello!

この季節、花々が疾風怒涛と咲き過ぎていきます。まんさく、ミツマタ、沈丁花、辛夷そして桜。花の命は短くて、春の激しさに圧倒されてしまいます。今はハナミズキも過ぎて、躑躅、薔薇… 漢字で書くと花の名前、さらにものすごい。



いつもこの季節には気が狂ったように桜を追いかけたりしてたんですが、今年はそこまでできなかった。会えたらうれしいねって感じかな。

仲間たち


これは真っ黒くーちゃん。この子も何軒か離れたエサやりさんちのシマの子なんですが、時々うちにも遊びに来ます。とっても内気そう。帰宅する時この子のシマを通るので、うちは黒猫横切られ率が高い。夜出会うと、クーちゃんのところだけひときわ闇が濃いように見えて、趣深いです。

Memories

都営団地の一角の公園です。団地は立て替えで移転しました。経済成長期には子どもたちがひしめき合ってたんだろうな。わたしが育ったご町内にも子どもがわんさかいて、バスをチャーターして海水浴に行ったりしたものです。今思うと夢のよう。

今はとても静かな公園ですが、耳を澄ませば子どもたちの澄んだ声が聞こえてきそうです。実はさっちゃんはこのUFO型の遊具がお気に入りで、中に入ってじっとしているのが好きでした。彼女は行動派じゃないんです。「ばば、ここどうぞ。どうぞ。」としきりにばばも入れといざなうのですが、「ばばはお尻が大きいから」とご遠慮申し上げました。「どうぞ」って保育園の先生が多用するらしいんですが、とっても優しい言い方だけど実は命令形なんだなって、その時思いました。

今月の言葉

bitchってのは口にしちゃいけない、とっても悪い言葉だって孫たちに教えてもらいましたが、今月はその牝犬について。

私が大好きな(大好きだった)ポールニューマンの映画Coolhand Luke(邦題は暴力脱獄というイかさないタイトル)の中で、ルークの母親が言う言葉です。かなり病の重そうなお母さんが、トラックの荷台に寝たまま囚人の息子を訪ねて来ます。その時の言葉「人も犬のように生きられたらね。牝犬は子犬が大きくなると、子犬のことなんかすっかり忘れてしまうから」"I wish people was like dogs.The bitch just don't recognize the pups no more, she don't have no hopes nor love, to give her pain. She just don't give a dawn."かな?人は犬にはなれないから、子どもが大人になってもはや親を必要としなくても忘れることができないってことですかね。

映画の出来はともかく、この短いシーンは忘れられません。ちなみにクールハンドとは、文字通り手の中が空っぽっていう意味で、ポーカーなどで何にも役がない状態をいいます。空手というか、からっ尻というか。


今回さちふみ姉妹がポールニューマンのポートレートを描いてくれました。すてき!! もうちょっと大きくなったら、古いなんて言わずに映画も見てみて。『スティング』とか『明日に向かって撃て!』あたりかな。わたしは『ハスラー』(昔の)がお気に入りだけど。

ところで、ばあちゃんの最晩年、夫が「婆、俺のこと分かってないな。調子合わせてるけど、この人誰ですか?というガラスのような目で見てくる」と言ってました。まあ、そういうことも十分ありうる。ビッチじゃないけど子どものことを忘れちゃうこともあるな…近い将来。

毎日ごはん



ちょっとばかり入院してました。今月は病院のお食事。とっても薄味、とってもヘルシー。普段は思う様、食べたいだけ食べてたんだなと改めて実感しました。反省する間もなく、次回はおやつを持ってこようと決めた私。2回目の入院では夜中にごそごそと焼き栗を食しました。あっと言う間に1袋。身体に脂が乗るのも不思議はない!!

Art

今月はふみちゃん(10歳)の作品です。どことなく邪悪さを秘めた魅力的な作風。どう伸びていくか、楽しみ楽しみ…




編集後記 

これはうちの裏山の光景です。このお花畑は富良野にいるよう。昔は見なかった花だから外来種かな。いつもこの時季咲くけど今年は特に繁茂しています。

裏山(ま、空き地なんですが)を見ていると、植物って実は猛々しく勢力争いをしているんだって何かに書いてたことを実感できます。春先、ユキノシタ、イヌノフグリ、ハコベ、カラスノエンドウなど。その後本当に猛々しいクズ、ひっつき虫の草など。

ところでカラスノエンドウって東南アジアでは料理に使うそうです。柔らかそうな今のうちに頂いて食べてみようっと!




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