G.B.Times 8月号 No.10

 Hello!

8月が終わっていきます。だけど夏は終わらない。

山側の窓はすっかり葛のツルに巻き付かれて、開けることさえできなくなりました。まるで眠り姫のお城のよう!じじばばも、もう夏は夏眠とあきらめ夏眠どころか仮死状態で生きております。

仲間たち

先月号の『アナグマ』は、『ハクビシン白鼻心』ではないかとのご指摘を複数いただきました。何年も前、朝の散歩中に近所でハクビシンを見たことがあります。その時の印象ではもっと長くてふさふさしてる印象だったけど、自分で記憶を上書きしてしまったのかも。

ネットで調べると、アナグマは確かにもっと狸っぽい。手ぬぐいの盗人かぶりが似合いそうな、かまど猫のような風体ですね。そして、先月号のこいつは、何だかあんまり野生を感じなかった。と言うか、そこまで人を恐れている様子でもなかった。ってことは、やっぱり元ペットのハクビシンくんだったのでしょうか。

    ↓アナグマ(ネットで拾った写真です)


ところで、近頃あの「しっぽ」を見なくなりました。若くて一番やんちゃだったしっぽです。しばらく前にもちょっと姿を消して、また帰ってきたりってことがありました。今度はもう2か月以上見てない気がします。彼だけ未去勢のオスだったから、どこかへ旅立ってしまったのでしょうか。放浪オスとして流浪の旅に出たのかしら。元気でいてくれればいいけど。どこかでやんちゃをしている姿を思い浮かべています。

   ↑2024年11月撮影

今日の言葉 馬婆っちゃ(うまばっちゃ)

ブログ中に、おばあちゃんとか、祖母とか、にゃんばばとか、秋田ばあちゃんとか、大勢のおばあちゃんが登場します。本来のおばあちゃん=二人の祖母にはかわいがってもらいました。1人は実家の家族として20年以上一緒に暮した父方の祖母。もう1人は母方の祖母で「土崎のおばあちゃん」と呼んでいました。実はその前は「ちんちんゴーゴーのおばあちゃん」と呼んでいて、母の実家へ行く時には路面電車を使っていたので、ちんちんゴーゴーとはその意味です。

そして私の母、子供が産まれてからはおばあちゃんに昇格?したわけですが、彼女は猫を飼っていたので孫たちから「にゃんばば」と呼ばれることになりました。

それから夫の母。子供が産まれてからは同じ敷地内に住んでいたので、孫たちからは単に「ばば」と呼ばれていましたが、なぜか長男が「いいばば」と呼び始め、いいばばで定着しました。

そして私。気が付いたらこの歳になっていて、ばばと呼ばれて何の違和感もない。祖母が聞いたら笑うだろうな。「ほっほっ、お前がもうばあさんだって?!呆れた」って言って。

さて、前置きが長くなりましたが、今月の言葉『馬婆っちゃ』は、私の母、つまりにゃんばばのお話です。父は公務員で、ただもう判で押したように同じ時刻に出かけ、同じ時刻に帰宅するような人でしたが、私の母親というのは、そろばんを弾いてお金の勘定をしたり、「小商い」のようなことが好きな人だったようです。まあ下級官吏の給料なんてものはタカが知れてたから生活の足しが欲しかったという理由も大きかったでしょうが。ある日玄関脇を改造して、駄菓子屋のような小さな店を始めました。大工さんが来ていたことを覚えていますが、幼稚園に入る前だったような気もします。気が付くと子ども相手の菓子だけでなく、野菜やお豆腐、歯ブラシなどの日用品も売っていたようです。

昭和30年代半ばぐらいのことだと思います。当時はまだ日本中が貧しさから脱していなかったのでしょう。細々した食品や日用品を、現金で買うことが困難で、ツケ払いする人が結構いたようです。母はそんなお客のために『帳面』を付けていました。『通い帳』と書いた小さい長四角のノートが目に浮かびます。壁に打ち付けた釘にずらっと何冊もぶら下げてありました。

「悪いども、今日は帳面さ付けておいてけれ」とお客さんに言われると「いいよ」とノートに何か書きつけるのでした。幼い私にはよく分からないことでした。そんなお客の1人が『馬婆っちゃ』でした。母も祖母も彼女のことをそう呼んでいました。その名前から大体のご面相が想像できるというものですが、残念ながらその面影は全く覚えていません。

母も祖母もツケ払いをするお客の本名を知らなかったらしく『馬婆ちゃ、踊り子、やかん、チョーセン』などと勝手な名前で呼んでいました。踊り子と言ってももちろんバレリーナでもなければ伊豆方面の人でもない。かつてどこかの花街で踊り子をしていたらしいという噂があった人なそうな。

貧しいと言っても、本名も、正確な所番地も知らない人にツケ払いをさせていたとは、呑気と言うか、おおらかと言うか昨今の日本よりはよっぽど豊かだったと思えなくもありません。

そんなある日、馬婆っちゃがいきなりやって来て、ツケの金額を確認して支払いたいからちょっと帳面を見せてくれと言ったそうです。帳面はあくまでも母の覚書のためのもので、あんまりお客さんに見せることは想定していなかったようです。表紙に墨で黒々と『馬婆ちゃ』と書いてありました。母は大変気まずく、困ったと言っていました。(馬婆ちゃは器が大きい人だったのか、その名前のことには触れずにツケを払ったそうです。)

それだけの話なのですが、どうでしょう。馬婆ちゃと裏で公然と呼ばれていたことを知った彼女の心は?そして何故か、この『馬婆ちゃ』という呼び名がいつの間にか私の胸の奥深く刻まれてしまったのでした。

ちょっと面長の方を見るとつい心の中で『馬婆ちゃ』と言っているいけない私。言ってはいけない言葉ほど言ってしまいそうになるもので、卒業式の日ステキな紫のスーツをきた同僚に思わず『ムラサキばばあ』と言ってしまいそうになったり、公園に集う愛犬家に『犬畜生』と言いたくなる悪い私なのでした。だから敬愛してやまないシンガーソングライター、ジョニ・ミチェルを見ても、すばらしい政治家ニュージーランドの元首相アーダーンさんを見ても心の中でついその名を思い浮かべて…

今日のお散歩

冒頭に書いたように今月は引きこもりがちだったので、ほんのご近所。だけどその半径数メートル内にたくさんのお地蔵さんがいらっしゃるのです。


こちらお地蔵様は駅の近くと言うこともあって、孫たちが来るたびに手を合わせています。ここの近くの坂は地蔵坂と呼ばれています。


このお地蔵様は巣鴨のとげ抜き地蔵さまの分院(あれ?何かちゃんとした呼び方があるみたいですが、忘れました)夫が入院した時には、つい真剣にお祈りしてしまいました。近くに地蔵湯と言う銭湯があったのですが、今はマンションになり、その一角にお地蔵様が鎮座ましましています。


このお地蔵様は芸能方面にご利益があるそうで、特に演歌歌手の方々のご信仰を集めているそうです。


本当に小さくかわいらしいお地蔵様です。道端、人様のお庭先にいらっしゃいます。通るたびに思わず手を合わせてしまいます。


このお地蔵様も子育て地蔵ですね。今と違って子育ては何かにおすがりしなければできないようなものだったのかもしれないと思います。権現坂の途中にいらっしゃいます。

棚からぼた餅


サエちゃんが東北方面のお口のお供をたくさん送ってくれた!うれしい!


夏休みに磐梯方面へ行ったシュン一家のおみや。発酵食品、ありがてえ!


スミちゃんのイタリア旅行のお土産。オリーブオイルやトマトペースト、入れ物までおしゃれです。あれ?イタリアだけじゃなくて各国の物がある。おいしい物は国籍を問いません。ありがとう!

引き篭もってたのに居ながらにして様々な美味しいものをゲットできるとは、いい家族を持っているでしょう?

Task

様々な理由で活字の本による読書が困難な人のために、音訳ボランティアというのを細々とやっています。利用者に対面で読んだり、録音図書を作ったりします。地味だけどとても難しい作業です。読めない漢字が山ほどあります。世の中知らないことばかり…

Art

さっちゃんの作品がアクリルスタンドになって送られてきました。いいね!

こちらはふみちゃんの作品
グラデーションがきれいね!!

こちらは現代芸術の巨匠?マルセル・デュシャンの通称『大ガラス』のミニチュアの複製で、やはりアクリル製です。元々の作品もその名の通りガラスに書かれていました。透ける素材に書かれた絵って、周りのものを取り込んじゃうところがいいね。

編集後記

よれよれですが、毎日は続く。朝を待つ。秋を待つ。

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