G.B.Times 9月号 No.11
Hello!
昔学校で習ったように、地球の軸は傾いていて、暑い暑いとへこたれながら死んだふりをしているうちに、やっぱり秋はやって来たのです。ページをめくるように季節が変わりました。それが今はひたすらありがたい。お彼岸になると、不思議と涼しい風が吹いてくる。彼岸花も咲いてくれる。庭の隅にへんてこなキノコ、公園にドングリ
仲間たち
猫は液体であるという研究をした人がいるそうです。液体としての性質を何%か持ってるらしいです。というのは、箱だの、大きいビンだの、壺みたいなものにさえすっぽりと納まってしまうから。研究したのは物理学者かなんかで、それにより『イグノーベル賞』をもらったと聞きました。うちのやつらを見てると、それも納得。特にやつらのお気に入りは目下のところプランターのわずかに空いているスペースです。
多分、土って物は体温を逃がすのにも、逆に保温してくれるのにも、すごく好都合な物らしい。彼らはその土の上を求めて、わずかなスペースで液体になっているのです。
仲間たちpart2
ここにも小さい秋が。写真がへたくそですが、これはシオカラトンボです。何年かぶりに見た気がします。他にもワケの分からない虫、発見。さらに、気が付いたら山椒はすっかり丸裸になるまで葉っぱを食われていました。アゲハが飛んでるのは何度か見ました。アゲハの幼虫は食欲旺盛でどん欲です。
マレーシアに行ったら、さぞたくさんの昆虫に出会えるのではと思っていましたが、残念ながら蚊以外の虫はあまり見ていません。コンドの庭では週に一回、フォギングと称して殺虫剤を噴霧していました。マラリアとかデング熱とか蚊が媒介する恐ろしい病気があるから、それも止むを得ないことですが。
昔は空が見えないくらい大勢の赤とんぼが飛んでたような気がします。夜、食卓を囲んでいるとカナブンだの、セミだのが乱入してきたものです。昆虫は子どもの、特に男の子のオモチャでした。手に手に虫取り網を持って少年ギャング達が駆け回っていました。気が付けばそれからもう50年も60年も経ってるんだな。
今日のお散歩
涼しくなったので久々に近所の公園へ。ここの広大な敷地は旧陸軍の施設があった所だとか。そのうちの一つは図書館に、もう一つは公民館に生まれ変わっています。たまにドラマのロケやグラビア?の撮影が行われることもあります。いつか図書館の前で、背の高い白人の青年がポーズを取っていました。公民館の方は映画『変態仮面』の主人公鈴木亮平くんが、サイボーグ手術を施される悪の組織の館になったこともあります。
職場に通っていた時、自転車でここを通り抜けていました。夏は車道を通るより、確実に何度か涼しい。でも日暮れになると、このニンフ達のおかげでとっても恐ろしい森になっちゃうんです。ここは海岸近くに多く見られる木が多いそうです。大昔、ここの近くまで海岸線があった証拠だとか。
今日の言葉 おれ・おまえ
日本語を教えていた頃のこと。留学生達はみんな「命令形、禁止形」の授業が大好きでした。「手を上げろ」「金を出せ」「動くな」「しゃべるな」などの言葉を導入部で紹介すると大喜びでした。アニメの影響もあるのかも知れません。「死ね」とか「黙れ」とか「泣くな」とか、アニメヒーロー達は命令形、禁止形をよく使います。
文型の練習は大いに盛り上がりますが、忘れてはいけない注意事項がいくつかあります。これは基本的に上の者が下の者に対して言う言葉であり、かなり強いニュアンスがあるから、日常生活でやたら使うのはトラブルの元なのです。「特に女性は命令形、禁止形を使ってはいけません。スポーツを応援する時や、緊急の場合に「がんばれ」「はしれ」「逃げろ!!」と言ったりするのは大丈夫だけど、それ以外の時は女性は言いません」と言うと、女の子達は「えー!!どうして?!」と実をよじって抗議します。「それはフェアじゃありません」と。うん、うん、気持は分かるよ。でも、日本語ってそういう言葉なんだよね。優しいお母さんは、相手が子供であっても「食べろ」とか「寝ろ」なんて言わずに「さあ、食べてちょうだい。もう寝ましょうね」などと言うものなのです。でも、これは実は、女性が命令できるのは、つまり地位的に女性より下の者は犬ぐらいだと言うことではなかろうか。
映画『ブレードランナー』で、ハリソン・フォードがレプリカントの恋人に「オレの言うとおりに言え」とセマる場面があります。レプリカントであっても、心があるんだよと教えてるわけですが、 "I want you"と言えと強要します。ところが日本語字幕ではそれが「抱いて」となってるんです。「お前が欲しい」と「抱いて」じゃ、ずいぶん違うよね。"Don't go"も女性の台詞だと「行くな」ではなく「行かないで」に変換されてしまう。「行くな」は禁止形だけど「行かないで」はお願いなのです。映画の女性のセリフの字幕にはやたら「〜だわ。〜なの。〜よ」などが『多用されている問題』もあります。日本語って、まあそんな言葉です。
…などと、くだくだしく申し述べたのは、夫婦で会話している時に、特にケンカと言うか口論と言うか、まあ意見の違いを陳述し合っている時に、この女性言葉が非常に不利に思える時があるのからなのです。「私・あなた」「やめてちょうだい」などと言っていては不利益を被るような気がする。そこで、ある時「家庭内では『私・あなた』を廃止して、『オレ・お前』と言うことにする」と宣言しました。もう私の中で一人称の『オレ』はすっかり定着していて、外出先でもうっかり口に出てしまいそうになっています。
…それで不利益はなくなったかと言うと、それは… 『オレ・お前』で話していると、何となく家庭が殺伐としてくる気もいたします。さて、どうしたものか。今度は『キミ・ボク』にでもしてみようかしら。あら、いけない。女言葉が出ちゃったわ。
Task
11月に朗読会に出るのでお稽古をしていますが、録音した自分の声を聞くのは恐ろしい。私の声はこんなじゃない筈だ、思ってるのと違う。…でも現実を受け入れて、粛々とお稽古しています。ジジイはお前の声はもう聞き飽きたと言っております。コラ、せめてキミの声と言わんかい!!







今月号も楽しく読みました。
返信削除いつも思うのですが、住んでいらっしゃる地域への思いが感じられます。
私は今のところに40年近く住んでいますが、それほど地元のことを知らないし、知ろうと思ったこともありませんでした。
ちょっと反省。
夫婦の呼び方は難しいですね。
結婚した当初はお兄さん、子供が生まれてからはお父さん、今はじいじになりかけています。
お互いに名前で呼んだことはありません。
日本語も難しいです。
時代と共に変わっていくんでしょうけど、私など古い人間は母が使っていた言い回しに美徳を感じてしまいます。
もう化石ですねー
次号楽しみにしています。